私が高校生の頃に体験した話です。

当時はチェーンメールが流行っていて、友達からよく届いていました。

その内容は「このメールを3人に転送すれば恋が成就する」とか、

「このメールを誰か大切な人に転送すればあなたの願いが叶う」とか、

そのような願いが叶うタイプのものもあれば、

「このメールを3人に転送しないと呪われる」という怖いタイプのものもありました。

 

心から信じている人は私の周りには誰もおらず、

ちょっとしたおふざけの一環で転送して遊んでいました。

呪い系のメールであっても、あまり気にせず転送していた私たち。

 

そんなある日、私の携帯電話に1件のメールが届きました。

 

件名は「もしこのメールを最後まで読んでしまったら・・・」というものでした。

 

差し出し人は私の友達のひとりでした。

またチェーンメールか・・・そう思い、私は何気なくそのメールを開き、読み始めました。

 

メールの内容はうろ覚えですが、確かこんな内容だったと思います。

 

「メールを読んでくれてありがとう。私は今とある人を探しています。

その人を見つけるのを手伝ってください。あなたの力が必要です。

私が探している人は、私が心から愛した男性です。

私は彼と深く愛し合っていました。

それなのに彼は私を置いて遠くへ行ってしまいました。

もう私を愛していないと言うのです。でもそれは嘘なんです。

私は彼を信じています。彼を見つけて真実の愛を確かめたいのです。

ここまで読んでくれてありがとう。

最後まで読んでくれたあなたはきっと良い人に違いありませんね。

あなたは私を裏切りませんね。最後まで読んでくれたあなたは私に協力して、

このメールを1時間以内に5人の知人の方に転送してください。

さもなくば、私の愛は憎しみに変わってあなたを呪うでしょう」

 

改行が全く無く、淡々と書かれたメール本文だった事は

鮮明に覚えていますし、特にメールの内容そのものから

怖い印象を得たわけではありませんでした。

 

そんなに怖くないけれど、逆に面白みも無いな・・・

そう思い、若干のつまらなさを感じながらも、

私は特に何も考えず、すぐに5人の知人に転送しました。

 

すると、その直後、メールが1件届きました。

差出人は分からず、アドレスは見た事のないものでした。

 

件名が無かったので開いてみると「ありがとう」とだけメッセージが書いてありました。

 

私は一瞬動きを止めました。

この「ありがとう」は、一体誰から届いたものなのか。

チェーンメールを5人に転送した直後に、見知らぬアドレスから届いた「ありがとう」。

チェーンメールに掲載されている「私」から送られてきた、と考えられました。

 

が、このメールの「私」は私のアドレスを知らないはずです。

仮に、私にチェーンメールを送ってきた友達が

私にいたずらで別のアドレスから送ってきたとしても、

私が5人にメールを転送した事をどうやって知ったのでしょう。

 

怖くなって私はチェーンメールの送り主にメールしました。

 

「ねぇ、さっき送ってきたチェーンメール、

5人に転送した?その後知らないアドレスから『ありがとう』ってメール届かなかった?」

 

すると、ほどなくしてその友達から「届いた」というメッセージが返ってきました。

 

私はとっさに、先ほど送った5人の相手の事を思い浮かべました。

そして、その中にチェーンメールをいつも止めてしまう友人がいた事を思い出したのです。

 

友達としては仲良くしていましたが、

彼女はいつも「くだらない」と言い「送ってくるのは構わないけど、

私は転送しないからね」と、チェーンメールを転送する事なく受け流していました。

 

私は彼女にメールを入れて先ほどのチェーンメールは

本当にヤバイから絶対に転送するように、という事を伝えました。

勿論「ありがとう」の件も伝えました。

 

しかし、彼女からは返事がありません。

 

気が気でないまま一夜を明かし、翌日学校へ行くと、彼女は休みでした。

理由は風邪との事でしたが、私は呪われたんじゃないかと心配で仕方ありませんでした。

 

結局彼女は3日間高熱で寝込んで学校を休みました。

登校してきた彼女は痩せてやつれているようでした。

 

この体調不良の原因が何だったのか、本当のところは分かりませんが、

もしあのチェーンメールの呪いだとしたら・・・と、

私はそう思わずにはいられないのです。

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