【怪談】都会でのはじめての一人暮らし。そのアパートにいたモノとは・・・
読む前に1回クリックお願いいたします。
にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ
スポンサーリンク

 

あれだけ苦労した就職活動のかいもあって、無事に都会にある会社へ内定が決まった。

それまで田舎の実家暮らしだった僕は、都会への憧れをずっともっていた。

冴えない地元を出て、都会で稼げる男になる!そう思っていたのだ。

 

しかし住む所を決めるのには苦労した。

新卒ということでお金に余裕があるわけではない。

そのため住む場所を選ぶ際は、現地での内見は行わなかった。

新しく務める会社は他県にあるため、現地に行くためには交通費も馬鹿にならない。

学生の間はアルバイトもしていたが、貯めたお金も就職活動で消えていった。

 

それに今はネット内見などもある。スマホで住みたい町から

単身用のアパートを検索してどんな物件があるか見ることができる。

物件選びなんてネット上の画像だけでも十分だ。

 

しかしそんな事をしていると「そんな画像だけで判断して。

欠陥住宅だったらどうするの?」と母親にうるさく言われた。

そんな風に言われたものあり、現地に行けない分、思い切って新築の物件を選んだ。

2階建てのアパートの1室。

家賃はその分高いが、今はお金が無いだけで仕事が始まれば大丈夫。

それにあっちで彼女でも出来たら、

古いアパートになんて呼べないし、なんて思った。

そして引っ越し当日。

荷物を運んでくれた引っ越し業者のトラックを見送って、新しい我が家の前に立つ。

「ここで新生活かぁ。」

しかし何だろう。少し薄暗く感じるのは、周りに緑が多いからだろうか?

南向きの物件ではあるが、そちら側に茂った木が何本もあるため日差しには期待できそうにない。

「やっぱり現地でアパート、チェックしなかったのはまずかったかな」と一瞬思う。

しかし、どうせ昼間は会社ですごしている訳で、

日差しがあろうがなかろうが自分にはあまり関係ないことか・・・と思い直す。

荷解きもだいたい終わり、新居で一息いれる。

ちなみに、引っ越しの時の近所の挨拶はしなかった。

挨拶の品を選ぶのは面倒だし、丁寧に挨拶に回ると

「田舎もの」なんてナメられるような気がしていたからだ。

そして僕の一人暮らしが始まった。

新しい会社では、新人ということで大した仕事をしているわけでもないのに、

気を使ってるからか毎日クタクタになった。

新しい出会いや、面白い仕事を任せられるわけでもなく会社と家の往復を繰り返す。

イメージしてた一人暮らしより味気ないものだった。

そんななかでも、夜な夜な地元の友達とするネットゲームだけは自分の癒やしだった。

この日はついつい、深夜まで友達と盛り上がってしまった。

ヘッドセットで会話も楽しんでいたため、

通信を切った時ふと「周りの住人に迷惑だったかな?」と不安になった。

不動産屋にクレームが入ったら・・・注意されたらどうしよう?

小心者の自分はドキドキした。

周りの反応が気になって、耳を済ましていると右隣りの部屋から

3、4人の男女の話し声がしていることに気がついた。

話している内容までは解らないが、途切れなくなにか言葉を交わしているようだ。

それを聞いて「隣の人も友達呼んで遊んでたりするんだな」と安心して眠りについた。

そしてある休みの日には。

トイレに座りながらダラダラと携帯をいじっていた。

実家に住んでいると家族がトイレを利用するため、こんなにトイレに長居もできない。

「だれからも文句いわれないのはいいなぁ」なんて思っていると

上の階から水の流れる音がしていることに気がついた。

トイレの水を何度も流しているようで壁のなかの配管も「ゴー、ゴー」という音をたてている。

「けっこう生活音が聞こえるんだな。自分もあまりうるさい音をたてないように気をつけよう。」と思った。

そして上の住人はお腹でも壊してるんだろうか?とすこし心配になったりもした。

こんな風に慣れないアパート暮らしをしながら1週間がたった。

そして週末。

不動産屋が僕の部屋を訪ねてきた。

実は、入居時から気になっていたのだが、寝室のドアの立て付けがなんだかよくない。

なんとか直せないものかと、先日僕は不動産屋に連絡をとっていた。

電話に出たスタッフは対応が良く「土曜日に行きますね」と見に来てくれることになったのだ。

 

「すいませんね、新築なのに立て付けが悪くなってるなんて。

これは私だけでは調節できそうにありません。今から業者をよんで調節してもらいます。」と

不動産屋のスタッフ。

「いえ、大丈夫です。週末でもお仕事なんて不動産屋は大変ですね。」と僕。

業者の到着までの短い間そこでしばらく談笑していた。

 

そのスタッフは僕と歳があまり離れておらず、同じく田舎からの上京を体験していた。

 

「一人暮らしすると実家のありがたみがわかりますよね」

「いや~ほんとですよ。メシとか洗濯とか毎日とにかく大変で」

 

と他愛もない話で盛り上がった。

僕はついつい愚痴っぽくなって

「アパートって他の人が住んでるじゃないですか?生活音とかも気になるし、気も使うしで疲れます。

こないだなんて玄関ドアをガチャガチャされちゃって!隣の人が玄関を間違えたんでしょうね。」

 

するとそれまで笑顔で話していた不動産屋のスタッフが急に真顔になった。

「・・・。いや、あの。あなた以外の入居予定者は、早くても数日後に入居予定です。

だからこのアパートに今住んでいるのはあなただけです。」

 

そこからの事はあまり覚えていない。気がついたら貴重品だけまとめて僕は実家へと帰っていた。

 

しかし、あれだけ意気込んで一人暮らしを始めた手前、

「心霊体験をしたから戻ってきた」なんて親に相談することはできなかった。

それに急に仕事をやめるわけにもいかない。

せっかく手に入れた都会での生活を簡単に捨てるわけにはいかなかった。

色々考えた結果、あのアパートへ戻ることにした。

顔色が悪い僕を見て、両親はかなり心配していたが、とにかく実家を出た。

そして、このアパートに戻ってきた。

アパートの駐車場には引っ越しのトラックが止まっていた。

新しい入居者が引っ越し作業をしているのだろう。

僕は、なんともいえない安心感を覚えた。

ちょうど僕の隣の部屋への荷入れ作業をしていたらしく、

新しい住人に玄関先でバッタリと顔を合わせることになった。

あれだけ近所への挨拶をしないと決めていた僕だが、ついつい

「こんにちは!お隣さんですか?」

なんて自分から声をかけてしまった。

すると新しい住人も快く挨拶を返してくれた。

「はじめまして、今日引っ越してきました。隣に入るものです。」

「このアパート僕が1番目の入居者なので、心細かったんですよ」

「そうだったんですね。」

安心感からか、自分が不自然なくらい人懐っこくなっていた。

すると新しい住人が思い出したように言った。

「さっき、あなたの部屋から女性が出てくるのを見たんですよ。挨拶をしそこねちゃって。

もしかして彼女さんですか?」

それを聞いて、僕は目の前が真っ暗になった。

このアパートでは奇妙なことがおきている。

そしてそれは「僕の部屋」も例外ではないのだ。

 

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事