【怪談】入院中に仲良くなった友達に退院すると告げると…
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交通事故にあって入院していた時に、仲良くなった子がいました。
私は当時高校生。帰宅途中に車にはねられて骨折してしまい、1週間ほど入院するよう命じられ、退屈な入院生活を送っていました。

そんなある日、リハビリで廊下を歩いていたら、ひょこっと小学生ぐらいの男の子が現れたのです。
「こんにちは」と無邪気に声をかけてきた男の子に「こんにちは」と返すと、私の名前や年齢、どうして入院しているか、など色々聞いてきました。
私が答えると、今度は自分の事について話し始めました。

その子は小児がんで入院していると言い、私はどんな反応を返したら良いか分からず、つい口ごもってしまいました。

「お姉さんって優しいんだね」
男の子はそう言って、
「でも僕は大丈夫だよ。もう慣れっこだもん。ここの看護師さんたち優しいし、テレビも見放題だしね!」
と明るく続けました。

強い子だな、と思い、私も思わず笑顔になりました。

それから私とその子はよく一緒に遊ぶようになりました。
男の子は気まぐれに私の病室を訪れ、お喋りをしたり、手遊びをしたり、ボードゲームやトランプなど、ひとしきり楽しんで帰っていきました。

私が男の子の病室に行く事はありませんでした。
一般の人が入れない事になっていると説明されていましたし、男の子が「それにお姉さん足が大変なんだからさ」と気を遣ってくれたからです。

そんな生活が5日ほど続き、私の退院予定日も決まり、2日後に退院する事になりました。

その事を男の子に告げると、ものすごく悲しそうな顔をしました。
「退院・・・しちゃうの・・・?」

寂しそうな声でそう呟く男の子。

「お見舞いに来るよ」
優しくそう言ったつもりでした。

しかし、男の子はキッとこちらを睨みつけたのです。

その形相は、これまでに見たこともないくらい激しい憎悪に包まれたもので、
私は一瞬腰が抜けそうになりました。

「嫌だ・・・退院なんて・・・みんな僕を置いてどんどんいなくなっちゃうんだ・・・
僕だけが置いてけぼりなんだ・・・どうして・・・どうして・・・」

男の子はそう言い、暴れ始めました。
ものすごい剣幕で、私の病室に置いてあったものを
手当たり次第投げ飛ばしたり蹴ったりして、めちゃくちゃにしました。

私は必死に止めようとしましたが、止まりませんでした。
ナースコールを押して看護師さんを呼んだ瞬間、シン、と静かになり、
男の子はいなくなっていました。

いつの間に・・・

と思うのと同時に、

怒られちゃうもんね・・・

と小さく笑って、あっという間に逃げ出した小さな男の子にとって
自分の退院がそんなに辛いものなのか、と胸のあたりがキュッと苦しくなるような気がしました。

ナースコールを聞きつけた看護師さんがやってきて、めちゃくちゃな病室を見るなり

「何これ!?何があったの!?」
と叫びました。

私が事情を話すと、話を聞きながらテキパキと片付けを進めていた看護師さんの手がピタリと止まりました。

「今の話、もう少し詳しく聞いても良い?」

そして、男の子の名前や年齢、病名、外見など、色々と聞かれました。
ひとつひとつ答えていくと、看護師さんは硬い表情のまま

「ちょっと待ってて」と言って病室から出ていきました。

暫くして戻ってきた看護師さんは、少し青い顔をしていました。

「落ち着いて聞いて欲しいんだけど・・・」

そう言って教えてくれたのは、私の話したその男の子は、
既に10年前に亡くなっているという事でした。

「え・・・」

「それでね、多分あなたがお気に入りになってしまったから、
今日はここに泊まらない方が良いの思うの。先生に話したら特別許可が出たから今日中に退院しなさい」

そう言う看護師さんの声は震えていました。
詳しく聞いてみると、以前にも、この男の子と仲良くなったと話していた患者さんがいたそうなのですが、
退院が決まったその日に病室の窓から飛び降りたというのです。

そう語る看護師さんの表情と声には冗談のかけらも感じられず、私は怖くなりました。

言われるがまま退院し、私は無事でした。
しかし、あの病院の前を通るたびに、男の子の事を思い出すのです。

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