【怪談】渋滞回避で高速道路を割けて山道を走っていたら何かがぶつかった
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お盆の時期に田舎へ帰省する事になった時の事。

帰省ラッシュで高速道路が渋滞していると予想した私は、

普段は使わない山道を通るルートで田舎へ向かう事にした。

こういった渋滞が起こりそうな時は、いつもは車は諦めて電車を使うのだが、

今回はそういう訳にはいかなかった。

なぜなら、生後半年足らずの赤ん坊がいたからだ。

妻が半年前に出産し、今年は家族3人での初めての帰省となった。

出産時には両家の両親が見に来てくれたが、

その後妻の手伝いをしてくれたのは妻側の両親で、

私の親は生まれた時以来会っていなかったので、

今回の再会を楽しみにしてくれていた。

そういうわけで、車でしか帰省できなかったものの、渋滞は避けたい、

という理由で、山道を進む事になったわけだ。

しかも、私の仕事の都合で夜に移動する事になった。

慣れない山道で不安が無いと言ったら嘘になるが、

それでも最近は山のルートも大分整備されて、

灯りも予想以上に明るく、快適に運転していた。

「あ!鹿じゃない!?」

などと、時折妻がはしゃいだ。

私は運転に集中していたので、あまり気付けなかったが、

妻は暗闇の中、ヘッドライトが照らす動物や植物を目ざとく見つけては歓声を上げた。

子どもはぐずらずに眠っていた。

そして、妻もそのうちにうつらうつらし始め、眠りについてしまったようだった。

私は、万が一にも睡魔に襲われては大変という事で、

ハードミントのガムを口に放り込み、安全運転を心がけて車を走らせた。

山道にはいくつかトンネルがある。

トンネルの中は外よりも明るく、どこかほっとするものを感じた。

しかし、そのトンネルだけは他のトンネルとは様子が違っていた。

何か、ほの暗いのだ。

街灯が等間隔に配置されている他は何も無い外の夜闇よりも、

確かにトンネル内の方が橙色の灯りに満たされて明るいのだが、しかし、そのトンネルは、

不安をかきたてるような絶妙な明かりで私たちの車を誘い込んでいた。

1本道で、他に回り道もできなかったので、

私はそのまま嫌な気がしながらもそのトンネルに入ったが、

嫌な感じはますます強くなっていった。

と、ふいに私の耳に何かカリカリカリカリ・・・という音が聞こえてきた。

カリカリカリカリカリカリカリカリ・・・

カリカリカリカリカリカリカリカリカリ・・・

音は徐々に大きくなり、迫ってくるようだった。

急激に強い恐怖を感じた私は、動転して事故を起こさないよう必死に平静を保っていた。

と、次の瞬間、

バンッ!!!

と何かが車にぶつかった。

マズイ!

何か轢いた!?

私は一瞬そう思ったが、轢いたというよりも、ぶつかってきた、

という感触の方が強かったため、ひとまず車を止めて、様子を見ようとドアに手をかけた。

すると、目の前のガラスに、

バンッ!!!

と再び何かがぶつかってきた。

目を閉じる間もないくらいあっという間だった。

私の網膜には、何か血濡れた手のようなもので

車の窓ガラスを叩かれた光景が鮮明に記録されてしまった。

 

心臓が早鐘のように打っていたし、呼吸は乱れていた。

しかし、一瞬網膜に焼きついた恐ろしい光景は、

次の瞬間には消えてなくなっていた。

 

私は一心不乱にアクセルを踏み込み、

とにかくトンネルを抜けようと死に物狂いで車を飛ばした。

妻と子どもは不思議な事に起きる事なくすやすや眠っていた。

 

トンネルを抜けると、不思議なくらい落ち着きを取り戻し、私は車を止め、降りてみた。

ひと通り、窓ガラスやタイヤを見てみたが、何も不審な点は無い。

 

抜けたトンネルの方を見てみたが、そこには何もいなかった。

ただ、不安を掻き立てるようなほの暗い橙色の明かりが、

まるで手招きするかのように私を呼んでいるような気がして、

私は慌てて車に飛び乗り、先を急いだ。

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